雑草対策 その② 敵を知ろう!!
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こんにちは、フォークロです!
最近は、本業である整形外科医としてかなり忙しくなってきております。
冬になると高齢の方を中心に転倒・骨折をされる方が増えてきます。特に寒い地方の方は雪や氷で転倒されるケースも多くなりますので、くれぐれもご注意くださいね!
今回は雑草対策の第2回、雑草の種類について!
よくご存知のベテラン様は知識の整理に、初心者やなんとなくは知っているけど
体系立てて学んだことはなかったな、という方は一緒に勉強してきましょう!
一年生雑草と多年生雑草:その違いと防除の基本
雑草は畑や庭の管理において避けて通れない課題ですが、その対策にはまず「雑草を知る」ことが重要です。一年生雑草と多年生雑草、それぞれの特徴を理解することで、効果的な防除が可能になります。このブログでは、それらの違いや基本的な防除のポイントについて解説します。
一年生雑草とは?
一年生雑草は、発芽から種子を作り、枯れるまでの生活環を一年以内で完了する雑草です。種子による繁殖が主で、大量の種子を生産するのが特徴です。その種子は寿命が長く(ものによっては10年!)、耕地や庭に蓄積されることで繁殖の一因となります。
また、日本を含む温帯地域では一年生雑草は 夏生 と 冬生 の2つに分かれます。
- 夏生:春から夏に発芽し、秋に枯れる。
- 冬生:秋に発芽し、越冬して翌春に種子を作って枯れる。
防除のポイント
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発芽前に対応
- 土壌処理除草剤を使用し、発芽を抑える。
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種子を生産させない
- 成熟前に茎葉処理剤で枯らす。
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土壌を整備する
- 表面に凹凸がないよう耕起、畝立てを丁寧に行い、処理層を均一に作ることで土壌処理除草剤の効果を高める。
多年生雑草とは?
多年生雑草は、発芽後に地上部が枯れても地下部の栄養繁殖器官(根や地下茎)が生き残り、条件が整えば再び芽を出す雑草です。そのため再生力が強く、防除には時間がかかります。
多年生雑草のタイプ
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単立型(株立ち型)
- 太い根を張り、地ぎわの芽から再生する。(例:タンポポ)
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地表匍匐型
- 地面を這う茎から根を出しながら広がる(例:シロツメクサ)。
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地下拡大型
- 地下茎を伸ばして繁殖する。(例:スギナ・ヨモギ)
防除のポイント
とにかく地下部の根絶が基本で、長い戦いになることも。
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吸収移行型除草剤を使用
- 地下部まで効果を届かせる。
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耕起を繰り返す
- 地下茎を取り除くため、作物がない時期に集中して行う。
まとめ
雑草対策の基本➡︎早めの対応が鍵
雑草防除は、 作物の植え付け前の根絶 が基本です。一年生雑草は発芽を抑える対策を、多年生雑草には地下茎や根を枯らす長期的な対策が必要です。また、土壌の状態や適切な除草剤の選択も重要です。
適切な対策を行うことで、雑草の大発生を防ぎ、農作業やガーデニングの効率を高めることができます。ぜひ今回のポイントを活用し、快適な雑草管理を実現してください!
参考
今さら聞けない除草剤の話 きほんのき 農文協
syngenta社 病害虫・雑草コラム https://www.syngenta.co.jp/cp/articles/20231222